松平氏館@愛知県豊田市 [お城踏査]

松平氏館は愛知県豊田市松平町にあった城です。

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石垣と堀です。
建物は残っていませんが、石垣と堀はよく残っています。

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松平氏発祥の地の石碑が建っています。

松平氏は徳川家康の祖先です。
松平氏館は松平氏初代の松平親氏の居館と言われていました。
しかし、実際には江戸時代に旗本となった松平太郎左衛門家が築いたものです。

伝説によると松平親氏は松平城を築き、昼間はこの居館にいましたが、夜は用心をして松平城で寝ていたといわれています。

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松平氏館の図です。
山麓に築かれていて、L字状に堀がありました。

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松平氏館の絵です。
明治時代に思い出して描いたそうです。
屋敷は板葺または杮葺でした。
堀の上には塀が巡らされていました。

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現在は屋敷跡は松平東照宮になっています。
その一画に郷土館が建てられて資料を展示しています。

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館の入口付近です。
松平郷と書かれています。

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屋敷の奥にある産湯の井戸です。

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徳川家康が生まれたときに、松平郷の水を持てと言われて、早馬で岡崎城まで運んだと言われます。
生まれたから取りに行っては産湯には間に合わないと思いますが。
また、岡崎城にも家康産湯の井戸があります。
先に記したようにこの松平館は江戸時代に作られた物で、そもそも戦国時代にはなかったとすると、この井戸事態も怪しくなります。

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石垣と堀です。

松平氏は二代安泰親、三代信光が岩津城、 安城城に進出します。
松平郷には親氏の子が残りますが、合戦で傷ついたため、代々松平氏館に住んだと伝えられます。
江戸時代の松平太郎左衛門家も松平氏の発祥の地の直系のため、旗本で交代寄合の身分でも、参勤交代があったとされていました。

ところが、近年、この松平太郎左衛門家は松平氏とは縁もゆかりもない松平郷の百姓家から創出された家であると中京大学の村岡教授が新説を出しました。
全くの驚きです。



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DEBDYLAN

良いお年をお迎えください^^。

by DEBDYLAN (2014-12-31 00:16) 

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