軍師官兵衛 [歴史雑話]

大河ドラマ軍師官兵衛です。

いよいよブラック官兵衛全開です。

先週はいよいよ秀吉が伴天連追放令を出す経緯です。

一般的には九州攻めで九州に来た秀吉が日本の土地が教会の土地になっていることやポルトガルなどの宣教師の領土欲に危機を感じて出したみたいになっています。

しかし、大河ドラマでは、宣教師の元締めのコエリョの不用意な発言や行動が秀吉の疑惑を招いたと描いています。
ドラマではコエリョの不用意な発言に焦る高山右近や官兵衛を描き、南蛮船を秀吉に進呈するように宣教師に官兵衛は薦めますが、断られます。

このあたりの経過は最近の新しい学説ですが、今までオヤ?というような史実を疑わせる描き方が多かった大河ドラマですが、この部分は丁寧に描かれていて異色でした。

キリスト教に詳しいプロデューサーがいるのでしょうか?

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名古屋城本丸御殿の復元工事の近況26年9月初旬 [名古屋城本丸御殿]

名古屋城本丸御殿の復元工事の近況です。

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上御膳所です。
建て方始まっています。
そろそろ梁が載るころかな。

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孔雀の間も梁が準備してありました。
今週くらいには載るでしょうか。

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梅の間辺りでしょうか。
柱がクレーンで吊られています。

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下御膳所です。
屋根裏に白い仕切りみたいなものが見れます。
何でしょうか。

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中之口部屋でジャコウネコの障壁画の展示が始まりました。
9月7日までです。
期間は短いです。

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右下にジャコウネコが描かれています。

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こちらは表書院三の間に復元模写されたジャコウネコの障壁画です。
金ぴかです。
ずいぶんと色合いもイメージも変わります。


唐津城 その9 [お城踏査]

唐津城のその9です。

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天守です。

石垣の中に入り口が見えますが、こちらが本来の天守の入り口です。
いわゆる穴蔵になっていました。

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穴倉の入り口です。

石垣が解体されて向こう側が見通せます。

天守建てたときに多聞櫓も一緒に建てて、今はそちらから入るようになっています。
でも今回の石垣解体工事で多聞櫓も解体されました。

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こちらは現在の仮の入り口です。

ところで唐津城は日本100名城に入っていません。

佐賀県では、佐賀城、名護屋城、吉野ヶ里遺跡の3つです。

吉野ヶ里遺跡は城でしょうか?

たしかに堀はありますが、これを名古屋城や熊本城などと同列に扱うことは違和感を覚えます。

唐津城が100名城に選ばれなかった理由は、もともと天守がなかったのに建てたからということです。

確かに天守は模擬ですが、それなりに景観にマッチして唐津のシンボルとなっています。
昭和の天守といってもよいでしょう。
山上に聳えるその姿は美しいものがあり、寺沢氏もこんな天守を建てたかったのだろうと思いをめぐらせます。

確かに史実に無いものを建てることは褒められたことではありません。
しかし、昭和の城復興ブームの中では唐津市民にとっては必要なものだったのでしょう。

そして、この天守があるからといって、近世城郭としての唐津城の価値が下がるものではありません。
今まで紹介してきたように、唐津城は本丸だけでなく、二の丸、三の丸にも良好に石垣や虎口跡が残っています。
これこそ名城と呼ぶに相応しいと思います。

実際、100名城の中には本来天守が無かったのに、建てられている平戸城や上野城も含まれています。
史実と違うものを建てた城は排除するならば、当然、平戸城や上野城は外すべきでしょう。
また、徳川時代の天守台に豊臣時代の天守を建てた大坂城こそ100名城から外すべきになってしまいます。

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天守台の石垣工事の様子です。
天守自体は基礎は石垣にかかっていないので、このように外しても大丈夫のようです。

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解体工事の説明です。
もう何年も行っています。

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工事の様子です。

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天守台の石垣です。
きれいな切石で積まれています。
算木もきれいです。

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旗棹石です。
名護屋城からもってきたものです。
陣所に各大名が自分の旗を立てた石です。

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天守から見た虹ノ松原です。

美しい景観です。

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天守から見た二の丸方面です。

手前の学校が早稲田佐賀高校です。
かつての二の丸御殿の跡です。

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唐津のゆるキャラ「唐わん」です。
となりのキャラの名前は忘れました。

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天守の中にあった唐津城の大手門の模型です。

枡形門でした。

高麗門はなく、櫓門だけです。

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同じく天守内にあった西の門の絵です。

二重櫓に挟まれてなかなかの要害堅固な門です。

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解体中の石垣、奥は本丸一の門です。

かつてはこの上に多聞櫓が載っていました。

今回は石垣工事のため入れない場所が多くあり、十分に見学できませんでした。
石垣の工事が終わったら、また来て見たいです。

唐津市内には唐津城の支城として寺沢氏が築いた岸岳城や獅子ケ城があります。
いずれも山城ですが、慶長の築城らしく石垣をもつ城です。
時間があれば再び唐津に来て、これらの城も見てみたいです。

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ところで、唐津城その1で三の丸の辰巳櫓を紹介しましたが、中から見ると壁が黒くなっていて、何故だろうと感じていました。
その後、ネットで調べてみたら櫓の内部は能舞台として使うために黒い部分の戸が開くようになっているそうです。
意外な使われ方にビックリでした。

今回で唐津城のシリーズは終わりです。

(終わり)


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