桜城@愛知県豊田市 [お城踏査]

桜城は愛知県豊田市元城町にあった近世城郭です。

金谷城が最初の衣城とすると桜城は二番目の衣城です。

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桜城の石碑です。

昭和54年に建てられました。
金谷城と同じです。

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桜城の櫓台です。

これが唯一残る遺構です。

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豆腐みたいに石垣で築かれた独立した櫓台です。
果たしてどこから登るのでしょうね。
どこにも階段はありません。

実はこの櫓台に接続する土塁があり、そこから登っていたようです。
石垣をよく観察すると土塁の址がわかります。

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説明です。

桜城は、慶長9年(1604)に三宅氏が築城しました。

しかし、度々の矢作川の氾濫により工事は進まず、三宅氏は転封します。
その後工事は中止となりますが、後に入った内藤氏により工事は再開されて、明和5年(1768)に二重櫓の棟上まで行われます。
これが現在残る櫓台です。
その後洪水の被害に度々見舞われて、工事は結局中止となりました。

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説明と石垣です。
石垣はきれいに積まれています。

金谷城@愛知県豊田市 [お城踏査]

金谷城は愛知県豊田市金谷町にあった中世城郭です。
名鉄三河線上挙母駅の近くです。

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石碑です。

石碑は近くの勝手神社の境内に建てられています。
厳密に言うと石碑のある場所は城跡ではありません。

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石碑は昭和54年に建てられました。
豊田市内はこのタイプの石碑が多いです。

金谷城を築いたのは中条氏です。
中条氏は高橋荘の地頭でした。

後に佐久間氏が入り織田氏の支配下となりました。

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堀址です。

金谷城は中央に名鉄三河線が走り遺構はかなり破壊されています。
堀と土塁が部分的に残っています。

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同じく堀址です。

竹薮が酷いです。

金谷城の全体像は不明ですが、少なくとも3つの曲輪から構成されていたと思われます。

金谷城は衣城(ころも)とも言われます。
衣城は挙母城ともいい、後に2つの城に引き継がれます。

このことは次回の記事で。

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