久野城@静岡県袋井市 [お城踏査]

久野城は静岡県袋井市鷲巣にある近世城郭です。

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大手橋からみた城跡です。

手前の川を渡ると橋が復元されています。

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大手門にかかる櫓の跡です。

けっこう小さいものです。

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説明板です。

縄張り図もついているので、分かりやすいです。

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縄張り図のアップです。

この図面やさきほどの写真を見て、これで久野城は本当に近世城郭なの?
中世城郭ではないの?と疑問をもたれた方もみえると思います。

そうなんです。
久野城は一見中世城郭にしか見えません。

もともとは明応年間(1492-1501)に久野宗隆が築城しました。

その後天正18年に徳川家康が関東に移ると、松下之綱が入ります。

このとき、岡崎城は田中吉政、吉田城は池田輝政、浜松城は堀尾吉晴、掛川城は山内一豊など秀吉子飼いの家臣が入り、それぞれ城を石垣や天守をもつ城に改造しました。

しかし、久野城は石垣は築かれず天守も建てられませんでした。

だから一見中世城郭のように見えます。
しかし、発掘の結果虎口などは織豊期城郭の技術が使われていたことがわかっています。

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本丸には大きな久野城とかかれた看板があります。

東名高速を走っていると、よく見ると北側にこの看板が見えます。

袋井近くを通ったら気をつけてみてください。

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本丸の下にある井戸です。

とても深いので近寄れないように柵がしてあります。

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井戸を上から覗いてみました。

素掘りの井戸です。
直径1.5メートルほどです。

中は水はなさそうでしたが、深そうです。


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本丸跡です。

きれいに削平されています。

石垣や土塁はありません。

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二の丸です。

公園化されていてきれいに整備されています。

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大手には、発掘で確認された柵列が再現されています。

でも一見短い柱が並んでいるだけに見えて、一般の人にはわかりにくいでした。

もう少し塀などにして再現すればわかりやすいと感じました。


油山寺 [寺院]

油山寺は静岡県袋井市村松にある真言宗智山派の寺院です。

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境内図です。

山裾にあり、山に包まれるように堂宇が並びます。

遠州三山のひとつで、大きな寺院です。

掛川城の大手門が門となったり、横須賀城の御殿が移築されたのもわかります。

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本堂は割りと新しい建築です。

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本堂の天井です。

格天井で、中の一枚一枚に絵が描かれています。

境内には他に三重塔やるりの滝などもあります。

今回は移築された掛川城の大手門や横須賀城の書院の見学がメインでしたので、お寺の他の部分はじっくり見る時間がありませんでした。
油山寺そのものも見どころがたくさんなので、次回改めて来たいと思います。

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最後に掛川城の大手門の写真をもう一度。


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