小幡城@愛知県名古屋市 [お城踏査]

小幡城は愛知県名古屋市守山区西城にあった中世城郭です。

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説明です。

説明によると大永2年(1522)に織田敏信・信安の家臣の岡田重篤が築城しました。
東西200メートル、南北70メートルの規模でした。

天文4年(1535)徳川家康の祖父清康が尾張に軍をすすめたときに在城し、織田信光の居城となったけど後に廃城となりました。

天正12年(1584)小牧長久手合戦では徳川氏が修復して使用しました。

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城跡は完全に宅地となっています。
一部は駐車場となっています。

その一角に説明板があるのみです。

しかし、この一画は周囲より高くなっているので、本丸だったことを彷彿させます。

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小幡城は台地の端にありました。

マンションが建っているところが本丸です。
高台になっていることがわかります。

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三の丸の跡に建つ阿弥陀寺です。
山号は城跡山です。

少し高台になっています。

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三の丸と本丸の間の堀です。
現在は道路になっていますが、その大きさがうかがえます。

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名古屋市のホウサ文庫にある小幡城の絵図です。

これを見ると本丸、二の丸、三の丸から構成されていました。

本丸は突き出した櫓台のような遺構もあったようです。
整然として求心的な縄張りは小牧長久手合戦の時に徳川氏が修築した結果と思われます。

昭和40年代までは土塁や堀が残っていたようですが、宅地開発により破壊されました。
公園化などによりなんとか残すことはできなかったのでしょうか。
尾張部は数少ない遺構を残していた城だけに残念です。

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市街地図にも城跡の表示はあります。

すぐ隣は西城小学校です。


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