姫路城 その10 [お城踏査]
姫路城の続きです。
ぬの門を出るとすぐ前に高石垣が聳えています。
扇の勾配が美しいです。
備前曲輪の御対面所の石垣です。
ぬの門を出るとすぐ下にるの門があります。
この門は石垣の中に折れ曲がりながら階段通路を作っている特殊な門です。
埋門となっています。
上から見たるの門です。
有事の際には土砂を入れて封鎖することも出来ます。
ぬの門を出た先は一種の馬出になっています。
るの門とをの門で外部に開放しています。
るの門を通ると菱の門に通じ、をの門を通るとろの門に通じます。
をの門は現存しません。
その間に三国堀があります。
三国堀越しに見る西の丸化粧櫓です。
二の丸から見たはの門とにの門とろの櫓です。
ろの門です。
内部は枡形になっています。
三国堀越しに見る天守です。
三国堀は本丸と西の丸を隔てる中央に掘られた堀です。
この堀のおかげで縄張りにメリハリがついています。
三国堀の中央あたりに石垣を積み直した跡が見られます。
何度か縄張りが変更されたことがわかります。
石垣を注意深く見るといろいろと発見があります。
(続く)
ぬの門を出るとすぐ前に高石垣が聳えています。
扇の勾配が美しいです。
備前曲輪の御対面所の石垣です。
ぬの門を出るとすぐ下にるの門があります。
この門は石垣の中に折れ曲がりながら階段通路を作っている特殊な門です。
埋門となっています。
上から見たるの門です。
有事の際には土砂を入れて封鎖することも出来ます。
ぬの門を出た先は一種の馬出になっています。
るの門とをの門で外部に開放しています。
るの門を通ると菱の門に通じ、をの門を通るとろの門に通じます。
をの門は現存しません。
その間に三国堀があります。
三国堀越しに見る西の丸化粧櫓です。
二の丸から見たはの門とにの門とろの櫓です。
ろの門です。
内部は枡形になっています。
三国堀越しに見る天守です。
三国堀は本丸と西の丸を隔てる中央に掘られた堀です。
この堀のおかげで縄張りにメリハリがついています。
三国堀の中央あたりに石垣を積み直した跡が見られます。
何度か縄張りが変更されたことがわかります。
石垣を注意深く見るといろいろと発見があります。
(続く)
姫路城 その9 [お城踏査]
まだまだ続きます姫路城。
りの門を出ると上山里曲輪です。
山里曲輪から見た天守です。
手前の石垣は備前丸の石垣です。
かつてはこの石垣の上にも櫓が建ち並んでいましたが、明治15年の失火で焼失してしまいました。
右下にコンクリートの柱で囲まれた枠がありますが、これがお菊井戸です。
播州皿屋敷の怪談の井戸です。
皿を数えるお菊の亡霊で有名です。
上山里曲輪のちの櫓とりの一渡櫓です。
上記に続くりの二渡櫓とぬの門です。
櫓は4つの櫓が連結していて、複雑な形をしています。
りの一渡櫓のなかには姫路城天守の歴代の鯱が飾られています。
鯱は瓦なので消耗品であり、修理のたびに新しいものに取り替えられています。
明治の鯱と昭和の鯱です。
ぬの門です。
門の上に二重の渡櫓が乗っています。
二重の渡櫓門で現存するのは姫路城だけです。
また、二重の渡櫓門は金沢城など限られた大城郭にしかありませんでした。
ぬの門とりの一渡櫓の接続部です。
階段を登って櫓に入るようになっています。
内部は非公開です。
ぬの門と天守のコラボです。
石垣は備前曲輪の石垣です。
正面から見たぬの門です。
二重になっています。
上層階は出格子窓で正面を飾っています。
下層は鉄格子窓や石落しを備えています。
少し引いて見たぬの門です。
門の前は石垣を曲げて枡形になっています。
石垣の陰となり、外からは見えにくい門となっています。
大きな門にもかかわらず、隠すような配置になっているのは、この門のルートが本来の大手筋ではないためです。
下から見上げたちの櫓、りの二渡櫓です。
石落しが連続して作られています。
石垣もかなりの高さです。
りの一渡櫓です。
コーナーにある石落しが効果的な位置にあることがよくわかります。
ぬの門からりの櫓までの一連の建物は地味ですが、姫路城の中でも好きなスポットです。
(続く)
りの門を出ると上山里曲輪です。
山里曲輪から見た天守です。
手前の石垣は備前丸の石垣です。
かつてはこの石垣の上にも櫓が建ち並んでいましたが、明治15年の失火で焼失してしまいました。
右下にコンクリートの柱で囲まれた枠がありますが、これがお菊井戸です。
播州皿屋敷の怪談の井戸です。
皿を数えるお菊の亡霊で有名です。
上山里曲輪のちの櫓とりの一渡櫓です。
上記に続くりの二渡櫓とぬの門です。
櫓は4つの櫓が連結していて、複雑な形をしています。
りの一渡櫓のなかには姫路城天守の歴代の鯱が飾られています。
鯱は瓦なので消耗品であり、修理のたびに新しいものに取り替えられています。
明治の鯱と昭和の鯱です。
ぬの門です。
門の上に二重の渡櫓が乗っています。
二重の渡櫓門で現存するのは姫路城だけです。
また、二重の渡櫓門は金沢城など限られた大城郭にしかありませんでした。
ぬの門とりの一渡櫓の接続部です。
階段を登って櫓に入るようになっています。
内部は非公開です。
ぬの門と天守のコラボです。
石垣は備前曲輪の石垣です。
正面から見たぬの門です。
二重になっています。
上層階は出格子窓で正面を飾っています。
下層は鉄格子窓や石落しを備えています。
少し引いて見たぬの門です。
門の前は石垣を曲げて枡形になっています。
石垣の陰となり、外からは見えにくい門となっています。
大きな門にもかかわらず、隠すような配置になっているのは、この門のルートが本来の大手筋ではないためです。
下から見上げたちの櫓、りの二渡櫓です。
石落しが連続して作られています。
石垣もかなりの高さです。
りの一渡櫓です。
コーナーにある石落しが効果的な位置にあることがよくわかります。
ぬの門からりの櫓までの一連の建物は地味ですが、姫路城の中でも好きなスポットです。
(続く)
姫路城 その8 [お城踏査]
姫路城の続きです。
まだまだ続きます。
備前門から見た太鼓櫓です。
左は帯の櫓です。
帯の櫓です。
この櫓は非公開ですが、コの字形をした櫓です。
姫路城には珍しく柱を露出した壁になっています。
内部は茶室になっているそうです。
櫓でありながら数奇屋風になっています。
この石垣の穴を抜けると井戸曲輪に降りられます。
今は非公開になっています。
今回の天守の公開で多くの観光客が来て、混雑するために見学ルートはかなり制限されています。
以前に入れた井戸曲輪も今は入れません。
ブームが落ち着けば、また見学できるようになると思いますが。
井戸曲輪は通称切腹丸と言われていました。
袋小路の縄張りからそのような名前が付けられましたが、史実ではありません。
への櫓です。
通称太鼓櫓です。
りの門です。
内側からの写真です。
太鼓櫓(への櫓)とりの門(左)です。
太鼓櫓は中に太鼓が置かれていました。
(続く)
まだまだ続きます。
備前門から見た太鼓櫓です。
左は帯の櫓です。
帯の櫓です。
この櫓は非公開ですが、コの字形をした櫓です。
姫路城には珍しく柱を露出した壁になっています。
内部は茶室になっているそうです。
櫓でありながら数奇屋風になっています。
この石垣の穴を抜けると井戸曲輪に降りられます。
今は非公開になっています。
今回の天守の公開で多くの観光客が来て、混雑するために見学ルートはかなり制限されています。
以前に入れた井戸曲輪も今は入れません。
ブームが落ち着けば、また見学できるようになると思いますが。
井戸曲輪は通称切腹丸と言われていました。
袋小路の縄張りからそのような名前が付けられましたが、史実ではありません。
への櫓です。
通称太鼓櫓です。
りの門です。
内側からの写真です。
太鼓櫓(への櫓)とりの門(左)です。
太鼓櫓は中に太鼓が置かれていました。
(続く)
姫路城 その7 [お城踏査]
姫路城の続きです。
天守入場の整理券ですが、一応係の人の話では、一日の天守への入場の上限が15,000人になっているために整理券を配っているようです。
超えたら来ても天守に登れないのかな。
姫路の場合はそうですが、最近復元された駿府城のひつじざる櫓は三階だけど消防法の関係で1階しか入れないようです。
古い建物は除くそうで、新しく木造で建てた三階以上の建物に適用だそうです。
そういう解釈ならば、むしろ古い建物のほうが危険のような気がしますが。
先日の名古屋城の西南隅櫓の見学も1回で8人しか入れなかったために、大渋滞になっていました。
消防法の解釈は市町によって異なるのかな。
天守の中は火の気はないので、大丈夫だけど、実際姫路城でも何百人(最大千人以上)も天守に同時に入っているのだから、もし火事になったら大惨事になりかねません。
天守を見学すると備前丸に出ます。
備前丸から眺めた天守です。
右が西小天守、左が乾小天守です。
備前丸から見た西小天守と大天守です。
小天守は今回修理されていないので少し黒く見えます。
大天守の白さが目立ちます。
備前丸にも櫓がありましたが、明治初期の失火により焼失してしまいました。
対面所など大型の櫓でしたので、これらを復元すると更に姫路城の魅力が増すことでしょうね。
備前門と折廻櫓です。
天守のすぐ東下にあります。
備前門の南にも櫓が続いていましたが、今は失われています。
井曲輪櫓です。
中に井戸があります。
櫓内に井戸があるのは姫路城ではここだけです。
右は井曲輪櫓、左はちの門です。
下から見た備前門です。
一重の櫓門です。
備前丸にある井戸です。
かなり深そうです。
二の丸にある井戸はお菊井戸と言われます。
怪談で有名な播州皿屋敷です。
(続く)
天守入場の整理券ですが、一応係の人の話では、一日の天守への入場の上限が15,000人になっているために整理券を配っているようです。
超えたら来ても天守に登れないのかな。
姫路の場合はそうですが、最近復元された駿府城のひつじざる櫓は三階だけど消防法の関係で1階しか入れないようです。
古い建物は除くそうで、新しく木造で建てた三階以上の建物に適用だそうです。
そういう解釈ならば、むしろ古い建物のほうが危険のような気がしますが。
先日の名古屋城の西南隅櫓の見学も1回で8人しか入れなかったために、大渋滞になっていました。
消防法の解釈は市町によって異なるのかな。
天守の中は火の気はないので、大丈夫だけど、実際姫路城でも何百人(最大千人以上)も天守に同時に入っているのだから、もし火事になったら大惨事になりかねません。
天守を見学すると備前丸に出ます。
備前丸から眺めた天守です。
右が西小天守、左が乾小天守です。
備前丸から見た西小天守と大天守です。
小天守は今回修理されていないので少し黒く見えます。
大天守の白さが目立ちます。
備前丸にも櫓がありましたが、明治初期の失火により焼失してしまいました。
対面所など大型の櫓でしたので、これらを復元すると更に姫路城の魅力が増すことでしょうね。
備前門と折廻櫓です。
天守のすぐ東下にあります。
備前門の南にも櫓が続いていましたが、今は失われています。
井曲輪櫓です。
中に井戸があります。
櫓内に井戸があるのは姫路城ではここだけです。
右は井曲輪櫓、左はちの門です。
下から見た備前門です。
一重の櫓門です。
備前丸にある井戸です。
かなり深そうです。
二の丸にある井戸はお菊井戸と言われます。
怪談で有名な播州皿屋敷です。
(続く)
姫路城 その6 [お城踏査]
いよいよ天守に入ります。
ところで、天守に入るのには入場券のほかに入口で配布している整理券が必要になりました。
中にはそれを知らずに1時間も並んで、入口まで来て整理券がないので入れないと断られている人もいました。
1時間も待ったのに入れないと怒ってトラぶっている人もいたけど、そもそも殆んどの人が天守に入るのにわざわざ整理券が必要なのかと疑問に感じました。
水五の門を入ると天守曲輪に入れます。
姫路城は五重の大天守を3つの小天守を渡り櫓で結ぶ連立式天守です。
中も複雑で、天守の建物に入るのには更に門があります。
中庭です。
渡り廊下の中です。
結構広いですが、中をくるくる回っているので、今どこにいるのかわからなくなります。
壁には鉄砲などを掛けておくように作られています。
天守から見た渡り櫓と小天守です。
渡り櫓の窓は城内側は広くなっています。
明り取りのためです。
天守の中ももちろん大渋滞で、長蛇の中を進みます。
とにかく最上階を目指します。
天守は五重ですが、内部は7階です。
最上階(6階)には神様が祀られています。
最上階には天井があります。
天井は棹縁天井です。
6階の内部には入り側廊下になっています。
中には建具を入れられるようになっています。
破風の瓦と鯱です。
姫路城が白過ぎると言われるのは、屋根瓦の漆喰を高く盛ったために、下から見ると瓦の黒い部分が漆喰の白で隠されて屋根が白く見えるためです。
天守から見た西の丸です。
長い多聞櫓の様子がよくわかります。
6階の鉄砲狭間です。
四角の枠を外すとここから鉄砲を撃つことができます。
戦闘的な天守の姿です。
入り側廊下の釘隠しです。
内側に建具を入れます。
4階にある石打ち棚です。
ここに乗って攻撃をします。
大天守から見た小天守と渡り櫓です。
小天守には登れません。
1階の石落しです。
石落しの横には三角の鉄砲狭間が付いています。
天守から渡り櫓への入口です。
このように天守曲輪の中でも細かく区切られていて、それぞれの区画に厳重な扉が付いています。
天守の中まで攻め込まれてもあくまでも最後まで戦おうという意志が見えます。
戦国期を生きた実戦的な天主です。
姫路城は見た目が優雅ですが、実際には実戦的で軍事的に優れた城なのです。
地階です。
暗くてよくわかりません。
倉庫だったのでしょうか。
地階にある流し場です。
籠城のときにここで調理をします。
トイレもありますが、今回は非公開でした。
中庭から見上げた小天守と渡り櫓です。
渡り櫓は外観二重、内部二階地下一階となっていました。
(続く)
ところで、天守に入るのには入場券のほかに入口で配布している整理券が必要になりました。
中にはそれを知らずに1時間も並んで、入口まで来て整理券がないので入れないと断られている人もいました。
1時間も待ったのに入れないと怒ってトラぶっている人もいたけど、そもそも殆んどの人が天守に入るのにわざわざ整理券が必要なのかと疑問に感じました。
水五の門を入ると天守曲輪に入れます。
姫路城は五重の大天守を3つの小天守を渡り櫓で結ぶ連立式天守です。
中も複雑で、天守の建物に入るのには更に門があります。
中庭です。
渡り廊下の中です。
結構広いですが、中をくるくる回っているので、今どこにいるのかわからなくなります。
壁には鉄砲などを掛けておくように作られています。
天守から見た渡り櫓と小天守です。
渡り櫓の窓は城内側は広くなっています。
明り取りのためです。
天守の中ももちろん大渋滞で、長蛇の中を進みます。
とにかく最上階を目指します。
天守は五重ですが、内部は7階です。
最上階(6階)には神様が祀られています。
最上階には天井があります。
天井は棹縁天井です。
6階の内部には入り側廊下になっています。
中には建具を入れられるようになっています。
破風の瓦と鯱です。
姫路城が白過ぎると言われるのは、屋根瓦の漆喰を高く盛ったために、下から見ると瓦の黒い部分が漆喰の白で隠されて屋根が白く見えるためです。
天守から見た西の丸です。
長い多聞櫓の様子がよくわかります。
6階の鉄砲狭間です。
四角の枠を外すとここから鉄砲を撃つことができます。
戦闘的な天守の姿です。
入り側廊下の釘隠しです。
内側に建具を入れます。
4階にある石打ち棚です。
ここに乗って攻撃をします。
大天守から見た小天守と渡り櫓です。
小天守には登れません。
1階の石落しです。
石落しの横には三角の鉄砲狭間が付いています。
天守から渡り櫓への入口です。
このように天守曲輪の中でも細かく区切られていて、それぞれの区画に厳重な扉が付いています。
天守の中まで攻め込まれてもあくまでも最後まで戦おうという意志が見えます。
戦国期を生きた実戦的な天主です。
姫路城は見た目が優雅ですが、実際には実戦的で軍事的に優れた城なのです。
地階です。
暗くてよくわかりません。
倉庫だったのでしょうか。
地階にある流し場です。
籠城のときにここで調理をします。
トイレもありますが、今回は非公開でした。
中庭から見上げた小天守と渡り櫓です。
渡り櫓は外観二重、内部二階地下一階となっていました。
(続く)