足助城 その3 [お城踏査]

愛知県豊田市の足助城の続きです。

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いよいよ本丸です。

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本丸には高櫓と長屋が復元されています。

高櫓は後の城の天守に相当する櫓です。

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長屋の内部です。
倉庫みたいになっていました。

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高櫓です。
二重櫓で木造で建てられました。
屋根は板葺きでした。

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平面図です。
中はいくつかの部屋に分かれていました。

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本丸の発掘図面です。

建物跡は見つかっていますが、礎石建物ではなく、掘立柱建物でした。

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1階内部です。
高くなっている部分は城主が座るためです。

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壁には火縄銃が架けてありました。
もちろんレプリカです。

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高櫓にはトイレが作られていました。
櫓内にトイレがある建物は少ないです。
本当にあったのでしょうか。

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二階です。
天井が張られています。
御殿はともかく、櫓で天井があるのは珍しい。
居住性があると判断して復元したのでしょうか。

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二階には畳が敷かれています。
櫓で畳があった櫓は珍しいです。
近世城郭では、津山城の備中櫓や姫路城の西の丸化粧櫓は畳が敷かれていましたが、御殿として使われているためで、中世城郭ではどうなのでしょうか。

木造ですが、材木もきれいに削られていて現代工法で復元されています。

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櫓の中にボランティアガイドさんがいて説明をしてくれます。
しかし、その説明を聞いていてびっくりしました。

上の写真は二階の壁の板ですが、一部が外れて中に入れるようになっています。
来客があった場合には、この中に忍者が隠れていて、客の話を盗み聞きしていたというのです。
そこで敵対するようなことを言っていたら、帰さずに暗殺したみたいな説明をしてくれました。
二条城の武者隠しではあるまいに、こんな屋根裏部屋みたいなところに隠れるはずがなく、そもそも柱穴しかない建物の上部構造を復元する際にこのようなことがわかりようもないのです。
また、足助城は詰城で、居館は足助町の今の県事務所が居館であったとも言っていました。
そこは江戸時代の陣屋の跡で足助城とは何の関係もありません。

あまりのデタラメぶりの説明に驚きました。
そもそも高櫓があったかどうかも分からないのです。
柱穴だけでは、一階か二階かはわかりません。

また、2人で行ったのにパンフレットは一枚しかもらえませんでした。
在庫がないので1組に一部というのです。
別々に入場料も払っているのです。

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二階への階段です。

かなり急です。

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本丸から見た西の丸です。

紅葉がきれいです。

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高櫓です。

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雨落ち溝です。

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高櫓の1階の窓です。

出格子になっていました。

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南物見台から見た本丸です。

紅葉がきれいでした。

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陶板の足助城図面です。

(終わり)






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プー太の父

こんばんは~
40年以上前の若いころ、豊田市に5年間
住んでいましたのでとても懐かしく拝見いたしました。
2~3年以内にぜひ豊田市を訪問したいと
思って楽しみにしているところです。
by プー太の父 (2014-11-30 18:22) 

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