二俣城発掘調査現地説明会 [発掘調査現説]

静岡県浜松市天竜区にある二俣城の発掘調査現地説明会に参加しました。
二俣城は天竜川と二俣川に挟まれた要害の地にあり、もともとは今川氏の時代の城でしたが、かつては武田氏と徳川氏が激しい争奪戦を演じた戦国の山城です。
城の縄張りは徳川氏や武田氏により基本は作られましたが、現在みられる石垣や天守台などは、浜松城に入った堀尾氏の支城となった際に整備されたものと言われています。
二俣城ではいままで本格的な発掘調査はされていませんでしたが、昨年度は天守台付近を試掘したりして始められました。
今年は本丸の中仕切門と二の丸と蔵屋敷の間の堀切の調査がされました。中仕切門では、礎石が3つ見つかりました。もう一つは後世に抜き取られた跡があり、4つの礎石がありました。礎石の間隔は東西2.1メートル、南北3.2メートルです。門の跡からは瓦も見つかり、この門が瓦葺きとあったことがわかります、礎石の配置から門は櫓門だった可能性があるそうです。門の両側には石垣が築かれています。その間隔は3.7メートルです。
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また、堀切はかなり埋まっており、トレンチの結果1メートル以上深かったことがわかります。堀底は箱堀になっていました。
二俣城は昨年の秋に城跡フェスティバルが開催されて、そのおりに一時的に模擬天守が建てれらました。下の写真はその時のものです。プレハブ作りで、また何らかのイベントの時にはいつでも建てられるそうです。
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