南部藩室蘭陣屋@北海道室蘭市 [お城踏査]
室蘭陣屋は幕末の安政3年(1856)に築かれました。
南部藩(岩手県盛岡市)は箱館に元陣屋を作り、ここ室蘭陣屋は出張陣屋でした。
他に砂原と長万部に出張陣屋を作っています。
室蘭陣屋の石碑です。
「モロラン陣屋跡」とかかれています。
陣屋の正門脇にある水堀です。
この室蘭陣屋は星型ではなく、日本古来の方形です。
土塁と堀を周囲に巡らせていますが、正面は水堀になっていました。
陣屋の絵図です。
長方形ですが、後ろは出っ張っていて横矢を掛けるようになっています。
ただ、背後は山が迫ってるため、後ろの堀は斜面を削りこんで掘っています。
ほとんど横矢をかける意味がなく感じます。
机上のプランを無理やり現地に合わせたような感じを受けます。
かつては陣屋内には、長屋や馬屋、稽古場など7棟の建物がありましたが、現在は堀と土塁が残るのみです。
ただし、ここはよく整備されていて、建物跡は地表に表示されています。
かつては南部藩士350名が駐屯していたようです。
室蘭は内海になっていて波が穏やかな良港なので、現在も港が盛んで工業が栄えています。
当時もこの港を守るために室蘭陣屋の他に崎守と絵鞆に台場(大砲を設置した陣地)を作って守っていました。
崎守台場は現在も遺構が残っています。
陣屋背後の山の斜面に作られた堀と土塁です。
なかなかの規模です。
少し分かり難いですが、背後の土塁の折れている部分です。
折れの部分が厚くなっていることがわかるでしょうか。
おそらくここが櫓台で見張り櫓が建てられていたと思います。
裏門です。
石碑と礎石が見えます。
虎口は平入りでした。
土塁はしっかりしています。
室蘭陣屋は二重の土塁で囲まれていました。
表門の前付近は土塁の跡が確認できます。
表門の前にあった門は絵図などでみると枡形虎口になっていたようですが、鉄道建設のために破壊されていてよくわかりません。
室蘭陣屋も城の外側に弾薬庫がありました。
現在もその跡が残っていますが、碑が建っているだけでほとんど遺構はありません。
その代わりに藩士の墓が建てられています。
昼尚薄暗いところで少し不気味です。
この後ろに外郭の土塁があったみたいですが、探したけどわかりませんでした。
室蘭の地球岬です。
高さ100m以上の断崖絶壁が続きます。
先端に灯台があり、絶景です。
灯台には行けません。
太平洋が果てしなく続きます。
地球岬の展望台です。
鐘があり、カップルで鳴らすと幸せになれるそうです。
地球岬からほど近い「トッカリショ」です。
トッカリショとはアイヌ語でアザラシ・岩を指します。
奇岩の景観が見事です。
南部藩(岩手県盛岡市)は箱館に元陣屋を作り、ここ室蘭陣屋は出張陣屋でした。
他に砂原と長万部に出張陣屋を作っています。
室蘭陣屋の石碑です。
「モロラン陣屋跡」とかかれています。
陣屋の正門脇にある水堀です。
この室蘭陣屋は星型ではなく、日本古来の方形です。
土塁と堀を周囲に巡らせていますが、正面は水堀になっていました。
陣屋の絵図です。
長方形ですが、後ろは出っ張っていて横矢を掛けるようになっています。
ただ、背後は山が迫ってるため、後ろの堀は斜面を削りこんで掘っています。
ほとんど横矢をかける意味がなく感じます。
机上のプランを無理やり現地に合わせたような感じを受けます。
かつては陣屋内には、長屋や馬屋、稽古場など7棟の建物がありましたが、現在は堀と土塁が残るのみです。
ただし、ここはよく整備されていて、建物跡は地表に表示されています。
かつては南部藩士350名が駐屯していたようです。
室蘭は内海になっていて波が穏やかな良港なので、現在も港が盛んで工業が栄えています。
当時もこの港を守るために室蘭陣屋の他に崎守と絵鞆に台場(大砲を設置した陣地)を作って守っていました。
崎守台場は現在も遺構が残っています。
陣屋背後の山の斜面に作られた堀と土塁です。
なかなかの規模です。
少し分かり難いですが、背後の土塁の折れている部分です。
折れの部分が厚くなっていることがわかるでしょうか。
おそらくここが櫓台で見張り櫓が建てられていたと思います。
裏門です。
石碑と礎石が見えます。
虎口は平入りでした。
土塁はしっかりしています。
室蘭陣屋は二重の土塁で囲まれていました。
表門の前付近は土塁の跡が確認できます。
表門の前にあった門は絵図などでみると枡形虎口になっていたようですが、鉄道建設のために破壊されていてよくわかりません。
室蘭陣屋も城の外側に弾薬庫がありました。
現在もその跡が残っていますが、碑が建っているだけでほとんど遺構はありません。
その代わりに藩士の墓が建てられています。
昼尚薄暗いところで少し不気味です。
この後ろに外郭の土塁があったみたいですが、探したけどわかりませんでした。
室蘭の地球岬です。
高さ100m以上の断崖絶壁が続きます。
先端に灯台があり、絶景です。
灯台には行けません。
太平洋が果てしなく続きます。
地球岬の展望台です。
鐘があり、カップルで鳴らすと幸せになれるそうです。
地球岬からほど近い「トッカリショ」です。
トッカリショとはアイヌ語でアザラシ・岩を指します。
奇岩の景観が見事です。
2011-10-26 00:01
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コメント(9)
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いいなあ〜北海道!^^
by hatumi30331 (2011-10-26 05:48)
鐘があるなんて
ロマンチックですね。
by pandan (2011-10-26 07:15)
日本には見るところがいっぱいありますね、外国に行かなくても^^。
by 斗夢 (2011-10-26 07:52)
室蘭がモロランなのですね。幕末のころには、モロランという発音だったのでしょうか。
by お水番 (2011-10-26 07:54)
モロランはアイヌの言葉なのでしょうか?
by kuwachan (2011-10-26 12:55)
函館から室蘭まで...南部藩は広い地域を守っていたのですねえ。
その費用も大変だったことでしょうね。
by ナツパパ (2011-10-26 14:41)
うお!北斗市から室蘭まで!一気に移動されましたね。おつかれさまです!
by 大林 森 (2011-10-26 17:16)
昨夜、読んでいた「司馬遼太郎が考えたこと11」のくだりで、松浦武四郎が北海道の命名者だと知りました。
アイヌ語の「カイヌ」を元に、「北加伊道」、「北海道」と転じたそうです。
モロランも、アイヌ語だったのでしょうね。
by ヨッシーパパ (2011-10-26 17:36)
北海道にも数々の陣屋が築かれていたのですね。
地球岬の眺めは素晴らしいです。
by ため息の午後 (2011-10-26 19:57)