壺田山城＠愛知県安城市

壺田山城は愛知県安城市美里町にあったお城です。



お城といっても明治維新後に計画されてほとんど工事が進まないうちに建設は中止となったので、知る人ぞ知るといった感じの城です。

二本木幼稚園の裏に重原藩壺田山城天守閣予定地という石碑が建てられています。
石碑は板倉氏温故会により建てられました。



石碑のある土壇は数メートル四方の大きさです。
中に祠があります。
祠があることで残ったのでしょう。

壺田山城の遺構はこの天守台とも言える土壇だけです。
周囲は宅地となり、城の遺構はありません。
ただ、城下町の町割りは行われたようで、一部に計画的な地割がみられます。
また、町名も板倉町というのがあります。
板倉氏は重原藩主でした。
板倉氏は岡崎市中島城主で深溝松平氏に仕えて発展して、江戸時代には何家かが大名家になっています。



石碑の裏です。

ここは福島藩の飛び地で、重原陣屋が刈谷市にありました。
明治維新後に築城計画を立てて、工事に取り掛かりましたが、版籍奉還により中止となりました。
工事もそれほど進んではいなかったようです。
江戸も後期となると実際に天守閣を建てる藩は殆どなくなりましたが、やはり陣屋ではなく、城となった以上は重原藩として天守が欲しかったのでしょうか。
重原藩は板倉氏が殿様でした。



近くにある壺田山城に使われた石垣の石です。
比較的小振りです。

壺田山城はほとんどの城の本には紹介されていませんが、確かに存在したまぼろしの城でした。

コメント 3

まぼろし、惹かれますね。
by 夏炉冬扇 (2014-08-11 15:33) 

なるほど、まぼろしのお城ですか。
by 川崎工場長 (2014-08-11 21:33) 

まぼろしっていうところもあるのですね。
by pandan (2014-08-12 08:49)