平戸城 その３

平戸城の続きです。



狸櫓です。

右は北虎口門です。
虎口に対してしっかりと横矢が効いています。



裏から見た狸櫓です。
一重の隅櫓です。

狸櫓とは変わった名前ですが、これには次のような伝説があります。

櫓の床下に狸がいつの日か住み始めた。
天保元年（1830）頃に櫓の修理のために床板を全て剥ぎ取った。
するとある夜、小姓に化けた狸が藩主の寝所にやって来てこういった。
「我ら一族を櫓に棲ませて頂きたい、そうすれば城を永代守護する」
そこで、翌日、床を元通りに戻してやったと言う。
これ以後、この櫓は狸櫓と呼ばれるようになった。



狸櫓の内部です。
内部は資料館になっています。

写真でもわかるようにこの狸櫓も現存です。

今まで残ったのは狸が守護してくれたお陰でしょうか。



狸櫓から続く土塀です。

こちらも現存です。



土塀の下にある石垣に開けられた狭間です。

こんなに低くては鉄砲も撃ちにくいようですが。



地蔵坂櫓です。
北虎口門から続いています。

これは復元されたものです。

（続く）

コメント 1

いい秋日和です。
by 夏炉冬扇 (2014-09-18 17:10)