伊坂城跡の発掘調査現地説明会

三重県四日市市伊坂町の伊坂城の発掘調査現地説明会に行って来ました。



下から見た伊坂城です。
戦国時代の山城でとても規模が大きいです。
今回新名神高速道路の工事で、城跡の半分が道路にかかるので発掘されました。



主郭です。

多くの建物が見つかっています。



建物の跡です。

掘立柱建物でした。
最大のものは６間×４間の大きさです。



井戸跡です。

水はありませんでした。




主郭の櫓門跡です。

今回の発掘調査の最大の目玉です。

板石が６つ規則正しく並んでいます。
石の大きさは約80センチで、最大は93センチです。
礎石の大きさや並びから櫓門だったと想定されています。



説明会のときの櫓門の絵です。
二階建てで、上の櫓は廊下の様に左右の3.5メートルの高さの土塁を行き来できるようになっていました。
門は上で最大９メートル、高さは6メートルに復元できます。



説明会の資料にあった櫓門です。
千曲市の荒砥城のイメージです。



礎石のアップです。
よく見ると３つの大きな礎石の隣に小さい礎石が2つあります。
これは土塁は斜めになっているので垂直の柱の間の隙間ができます。
その隙間を埋めるために柱と土塁の間を板で塞ぐのですが、その板の礎石と思われます。
このような細かいところまでわかるところはすごいです。



主郭からは門の扉と柱をつなぐ金具も出土しています。
左の楔形の金具です。



門跡を別アングルで

丸石が多くあり、石が通路に敷き詰められていたようです。

（続く）

コメント 2

また城址がひとつ消滅するのですね。
悲しいです。
by evergreen (2014-11-24 22:49) 

初めましてm(_ _)m
伊坂城の現地説明会に行けなったので、とても参考になりました(^O^)
twitterで紹介させて頂きましたm(_ _)m
by 黒備え馬賊 (2014-12-21 07:47)