馬伏塚城@静岡県袋井市 [お城踏査]

馬伏塚城は静岡県袋井市浅名にあった中世城郭です。

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本丸です。

羽城といわれる付近から撮りました。

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説明です。

馬伏塚城は、小笠原氏の居城でしたが、天正2年に高天神城を攻めるために徳川家康が改修しました。

マムシ塚城とも言われます。

マムシ(蝮)とは怖いですね。

浅野文庫絵図、測量図など図が豊富に使われてカラーで見やすい説明です。

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馬伏塚城の構造図です。

南北600メートル、東西160メートルの細長い城でした。

左は伝居屋敷と言われ、小笠原氏の時代は集落と推定されます。
中央は北曲輪で2つの曲輪からなり、小笠原氏の時代の居館と推定されます。

右が徳川氏が築いた城の部分です。

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徳川氏の築いた部分のアップです。

本丸、羽城、神曲輪、船入りがありました。

本丸の北の曲輪は馬出状です。

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本丸に建つ石碑です。

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本丸の土塁です。

一部が幅広になっていて、櫓台と推定されます。
今は神社の社殿が建てられています。

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北曲輪です。

中は民家になっています。

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伝居屋敷にある了教寺です。

この付近は民家となっています。
徳川氏の改修後は駐屯地と推定されます。


ところで、袋井市には徳川家康の高天神城攻めに関わる城が、馬伏塚城、十二所館、岡崎城と3つ伝えられます。

それぞれ特徴があり、在地の城ではないことはわかります。

しかし、縄張りに共通した特徴はありません。

十二所館は馬出、岡崎城は横矢掛、馬伏塚城は駐屯地の存在とばらばらです。

文献的に家康の改修が確かなものは馬伏塚城のみです。

ナゾは深まります。




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コメント 1

あおい君と佐藤君と宗男議員

マムシ塚城とは、またおどろおどろしい名前ですね。
いわれが気になります。
一見、見落としがちなこのような城跡は、まだまだ他にあるんでしょうね。


by あおい君と佐藤君と宗男議員 (2015-05-03 13:15) 

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