川越城本丸御殿 その４

川越城本丸御殿の続きです。

広間を見ると見学コースは終わりです。



玄関から見た広間です。
このように玄関を入ると広間を横目に見て、隣の部屋から見学するようになっています。



玄関の屋根を後ろから見た図です。



同じく玄関部分です。
なかなか凝った意匠です。



式台です。
今は靴置き場になっています。



玄関のアップです。
なかなか迫力あります。



屋根です。
漆喰が美しいです。



後ろからみた御殿です。
左が御殿部分、右が家老詰所です。



川越城本丸御殿の図面です。
かつてはかなり大きかったことがわかります。
今残っているのは赤で囲った部分です。
全体の六分の一くらいし残っていません。



現存部分の図のアップです。
赤い部分が玄関です。
左に大書院がありました。



大書院の部分のアップです。
お城の書院によくある形で床の間、違い棚、付書院のある上段の間が15畳、その次の二の間が18畳、そこよりＬ字形に折れて36畳の三の間が続きます。上段の間の隣には武者隠しの五の間があります。



現在の御殿の南端です。
この部分から大書院につながっていました。
修理の次は是非大書院の復元をして欲しいものです。

川越城の本丸御殿は確かに貴重な遺構だけど、御殿として最も重要な大広間がないので、どこか物足りなく感じます。
これだけしっかりした絵図が残っており、また、玄関部分が残っているので、後は発掘調査をして柱の位置を確認すれば、建物についてはかなり正確な復元ができると思います。
ただ、御殿の襖絵や障壁画については、残念ながら資料がないので、正確な復元はできません。

川越は｢小江戸｣として観光に力を入れています。しかし、肝心の川越城は、土塁の一部の他は、ほぼ御殿しか遺構がありません。
今ある御殿遺構を寄り有効に活用するために、城跡の整備が必要です。

御殿については、今回が最後です。
次回からは川越城の遺構について紹介します。

（この項終わり）

コメント 7

いつもご訪問ありがとうございます＾＾
ご質問の件ですが、私は『城跡』と言う物に素人なので『ここが城跡だったんだぁ』程度のことしか判りません。
記事末にリンクしてある地図でも印刷して持って行けば、『ここいらがお堀なのかな？』程度は判ったかもしれませんが、ツツジを目指して山を登る途中で城跡だと知ったくらいですので、下調べも詳しくできていませんでした＞＜
でも、今回下山してアレコレ検索して調べていると『城跡巡りも楽しいかも知れない』などと思い始めたのも事実です＾＾
そんな訳で城跡と認識し、それを確かめに登った訳ではないので申し訳ございませんが遺構やお堀を調べておりません。

もっと詳しいことを書いてあるブログやHPもあるかも判りませんが参考までに・・・

岡山饂飩探検記異傳 : 美作城跡探検その１　嵯峨山城@津山市。
http://okautan.exblog.jp/15080127

今後、（途中で気付いた場合を含め）城跡を訪ねる際は、もう少し観察なり下調べをしてから訪れたいと思います。

今後も城跡などを訪れることもあるかと思いますが、その際はレクチャー頂けると幸いです＾＾；
by yayu-chang (2011-05-01 11:40) 

こんにちは。
史跡などの建物を見学しているといつも感じるのですが、天井や軒裏、屋根などに何かが住み着いて居る様な気持ち（気分）になり、ジッと見入って仕舞います。
でも、好きでまた見に行ってしまいます…。
by musselwhite (2011-05-01 12:18) 

こんばんはー＾＾
少し遠くへお出かけだったんですね～
作りが丁寧だと美しいですね＾＾
by toshi (2011-05-01 18:11) 

古い家屋の屋根や梁などかなり凝っていて、独特の曲線で綺麗で見入ってしまいます。
by ヨッシーパパ (2011-05-01 18:36) 

こんばんは
素敵な御殿を拝見し、ぜひ足を運んでみたいと
思いました。
娘が埼玉に住んでますので、今度娘を訪れたときに
行ってみたいと思います☆＾＾：
by スマイル (2011-05-01 19:20) 

歴史というものを、良く調べられたと思います＾＾

私の写真撮影は、お店の方にお願いをしまくり・・・
相手の気持ちは定かではありませんが、
　　　　　　　　　　　許可をもらいました＾＾
by yu-papa (2011-05-02 21:44) 

日本の建物は素晴らしいですね！^^;
by ソニックマイヅル (2011-05-03 05:34)