戦国の軍隊 [お城の本]

『戦国の軍隊』
著書の西股総生氏は、中世城郭研究会などで活躍されている方で、立場的には縄張り研究者ですが、考古学出身です。

帯には「侍は正社員、足軽は非正規雇用者」などと目を引くようなキャッチコピーが書かれています。
内容はかなり刺激的です。

兵農分離は無かった
足軽は傭兵だった
足軽大将は傭兵隊長だった
戦国大名は農繁期に戦争をやらなかったのはウソだった
足軽、雑兵とはなにか
鉄砲が急速に普及した意外な理由は

いろいろと新しい視点を与えてくれた本でした。

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いきなり南雲忠一中将の真珠湾攻撃の反転と長尾景虎(上杉謙信)の小田原攻めを比較するなどビックリさせられます。

西俣氏は戦いには古今東西を通じて普遍性があるとして、戦国時代の戦いと第二次世界大戦やヨーロッパの中世の戦いとしばしば比較します。

確かにある程度の普遍性はあるでしょうが、中世の戦いの論理と近代戦争を同一に比較することは少し無理があるように感じました。

西股氏の専門は城郭研究ですが、意外と城の話題は少ないです。


『戦国の軍隊』
西股総生著
発行 学研
1,400円


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コメント 2

pandan

そうなんだ〜知らないことが多いです。
by pandan (2012-04-21 06:14) 

楽しく生きよう

足軽が非正規雇用はバッチリ合ってますね。
ただ足軽が傭兵というのはよく分かりません。
本を読まなきゃ。
by 楽しく生きよう (2012-04-21 08:43) 

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