第58回1617会大阪・天満例会「天満地域の形成と展開」   [お城情報]

お城のイベントの案内です。

少し専門的なものです。
より深く勉強したいかたはどうぞ。


1617(いちろくいちなな)会は考古学・文献史学・建築史学・歴史地理学など、複数の分野の研究者が集い、16世紀以前(中世)と17世紀以降(近世)の特定の地域(都市的な場)を対象に、学際的に研究を深めることを目的とした研究会です。
3ヶ月に1回程度のペースで開催しています。

 今回は、大阪の天満をとりあげます。天満は大阪の上町台地の北に位置し、淀川河口部の三角州上に立地しています。
天満の由来となったのは11世紀には成立していた“天満天神”(現大阪天満宮)の存在です。天満宮は天満のなかでも微高地に立地し、古代の直線道路(「長柄道」)に接するように境内地を構えており、その門前には町場をもつ天満きっての宗教権門でした。

しかしながら、この地域を天満と称するようになったのは大坂城下町の成立以降で、12世紀段階では大川南岸に中心地のあった渡辺(津)に包括され、室町時代では中島、あるいは南中島と呼ばれる歴史をたどってきました。
 天満は天正11年(1583)、豊臣秀吉の大坂城下町建設のなかで大きな画期を迎えます。
城下町の北端を示す寺町が設定され、同13年には本願寺が貝塚から誘致され寺内町建設を通して城下町建設の一翼を担うことになります。

この時期は寺内町が統一権力による支配を受け変質していく時期にあたるので、天満寺内町の動向は都市研究のなかでも注目されるべきものです。

その本願寺の所在地については長らく滝川公園説(興正寺跡)と造幣局説が唱えられてきました。
これについては、近年天満地域での考古学的知見が増え、造幣局説が優勢な状況となってきました。
加えて、中世以降の天満地域の歴史的展開を考えるデータも増えてきています。

天満は大坂城下町の一角を構成しながら、天満宮や天満寺内町、寺町の存在等を介して近世城下町の形成過程を照射できる貴重なフィールドなのです。
 今回の研究会では、文献史学、考古学の最新の研究動向を踏まえ、天満が中世から近世初頭にかけてどのように変容し近世城下町として再生していったのかを総合的に検討します。

見学会では報告・討論内容にかかわる場所、特に本願寺の所在地と推定される造幣局付近を重点的に回ります。
多数のみなさんのご参加をお待ちしています。

第58回1617会大阪・天満例会「天満地域の形成と展開」  
日 時 2015年5月31日(日) 13時00分~
場 所 大阪歴史博物館  (大阪市中央区大手前4-1-32 )
定 員 100名(不要申込)
参加費 資料代
内 容
◎見学会 10:00~12:00
・集合:大阪市営地下鉄「谷町線」 天満橋駅 北改札前
【コース】
天満橋駅→OMMビル→造幣局(本願寺跡)→泉布観→堤防跡→天満寺町→天神橋筋商店街(「長柄道」)→大阪天満宮→滝川公園(興正寺跡)→天満橋駅 昼食解散
◎シンポジウム 13:00~16:45 
 「天満の立地環境と歴史的展開」大澤 研一氏(文献史学:大阪歴史博物館)
「中島天満本願寺にみる戦国寺内町の終焉」・鍛代 敏雄氏(文献史学:東北福祉大学) 
「天満寺内町の考古学的調査と研究」・南 秀雄氏(考古学:大阪文化財研究所) 
 15:00~15:10 休憩
 15:10~16:45 全体討論
     司会:松尾信裕・仁木宏


長浜城せんべい [お城情報]

長浜城のせんべいです。

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包装には豊臣秀吉 長浜城せいべいとあります。

長浜市の竹生製菓が作っています。

豊臣秀吉は近江の小谷城にいた浅井氏攻めに戦功があったために、浅井氏の旧領を与えられました。
秀吉は山城である小谷城を廃止して、新たに琵琶湖畔に長浜城を築きました。

長浜はかつては今浜と呼ばれていましたが、秀吉は信長の「長」の字をとって長浜と改名しました。
秀吉らしいちゃっかりさが窺われます。

そのために長浜城は秀吉ゆかりの城です。

DSC_1738.jpg

せんべいのアップです。

お城の形をしているところがいいですね。

形は長浜城というよりか彦根城に似ている気もしますが・・。

長浜城は滋賀県長浜市にあります。


松江城国宝に [お城情報]

今日の新聞にビッグニュースが出ていました。

いろいろピックアップしてみました。

文化審議会(宮田亮平会長)は15日、松江市の松江城天守を国宝に、群馬県高崎市の旧新町紡績所や箱根駅伝の名所だった神奈川県箱根町の函嶺洞門など9件を新たに重要文化財に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。(ヤフーニュース)

松江城は出雲領主の堀尾氏が築いた平山城で天守は1611年に完成。四重五階の天守は近世城郭の代表例として価値が高いとされた。
(ヤフーニュース)

1611年に完成した松江城の天守は、外観が四重、内部5階、地下1階の荘重雄大な形式。
通し柱による建築方法など独自の特徴があり、防御性を重視した中世の山城を捨て、城下町の中核として平山城を築いたことに、深い文化史的意義があると評価された。
国宝に指定された天守は姫路城など全国に四つあり、今回の答申で5件目で、63年ぶりの指定となる。
(朝日新聞)

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松江城の国宝化は当然で、むしろ遅すぎたくらい。

やはり天守そのものの価値はすごいと思う。
堀尾氏は関ケ原合戦に徳川氏に味方したと言っても、豊臣恩顧の大名で、やはり警戒して堅固な城を築いていた。
松江城の天守は付け櫓を入っても、大天守から銃眼が狙っていて、実戦的な天守であることがわかる。
また、天守の中に井戸もあります。

国宝の天守は、姫路城、犬山城、松本城、彦根城に続いて5城目で、松江城もますます人気がでるでしょうね。
再度行って見たいです。


「城フェスvol.6 in TOKYO」 [お城情報]

お城のイベントです。
このイベントも恒例となってきました。

初めのころは、ネット上のお城愛好者の集いみたいな感じだったけど、最近では、中井均氏、千田嘉博氏、加藤理文氏などお城の学会を代表する研究者が参加するようなイベントに成長しました。

今後の発展に期待ですね。
ネット上の研究者もあなどれなくなってきました。


「城フェスvol.6 in TOKYO」
日 時 2015年6月21日(日) 10:00~15:00
場 所 東京カルチャーカルチャー(東京都江東区青海1丁目3-11 Zepp Tokyo2F)
入場料 前売り 2900円 当日 3500円 
前売りチケットはローソンチケットにて発売予定
出演者  中井均氏 (滋賀県立大教授)
       加藤理文氏 (織豊期城郭研究家)
       畠中和久氏 (城郭写真家)
       二宮博志氏(城郭復元マイスター)
       萩原さちこ氏 (城郭ライター/城フェス実行委員長)
       滝沢弘康氏 (かみゆ歴史編集長)
問合せ
東京カルチャーカルチャー
℡03-3599-2390 


シンポジウム「善光寺信仰と武田信玄」 [お城情報]

シンポジウムの案内です。
今年は善光寺のご開帳もあります。
それにあわせたイベントです。


シンポジウム「善光寺信仰と武田信玄」
日 時 2015年5月9日(土) 13時30分~
場 所 甲斐善光寺信徒会館(甲府市善光寺3-36-1)
定 員 300名
参加費 500円
内 容
「善光寺如来」近藤暁子氏(山梨県立博物館)
「戦国武将の善光寺本尊奉還-信玄・家康・秀吉」吉原浩人氏(早稲田大学教授)
「善光寺と源頼朝・武田信玄」五味文彦氏(東京大学名誉教授)
問合せ
山梨郷土研究会
℡055-263-6441

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