平戸城 その5 [お城踏査]

平戸城の続きその5です。

いよいよ天守登閣です。

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平戸城の模擬天守です。

昭和37年に鉄筋コンクリートで建てられました。

3重5階です。

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横から見た天守です。

付け櫓があります。

銃眼が各層に開けられています。
まったくの模擬天守ですが、このあたりの設計は実戦的でなかなかよくできています。

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裏から見た天守です。

一重目に付けられた大きな出窓がアクセントになっています。

一重の屋根の下に下見板張りと白漆喰の2階になっている。

前と後ろでこれだけ印象の違う天守もめずらしい。

模擬天守だけど、よくある犬山城の金太郎飴みたいな天守ではなく、それなりの特徴があり、一見すると現存天守かと思ってしまう。

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内部です。
付櫓を経由して上がります。

入場料は大人510円です。

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中に展示されていた門の扉です。

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天守から眺めた平戸湾です。

右端の白い建物がオランダ商館です。

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模擬天守の石垣です。

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平戸城の絵図です。

本丸の部分だけですが、今模擬天守が建てられている場所は沖見櫓がありました。
一重2階櫓があっただけです。
本来は天守が建てられていて然るべき場所ですが、ここには天守は何故か建てられませんでした。

だから平戸城の天守はまったくの偽物です。

また、今本丸門がある場所には櫓門はなく、枡形の内側の虎口に門が建てられていました。

しかし、この平戸城はなぜか日本100名城に入っているのです。
唐津城や富山城が史実に無い模擬天守を建てたという理由で100名城に入選していないにもかかわらずです。
選考基準がわかりません。

平戸城自体は、この怪しい天守があってもむ縄張りや石垣、虎口、遺構からみて100名城に相応しいと思います。
だからといって、唐津城の事例を見ると納得いきません。

しかし、偽物といっても何故か長い年月を経て、本当に天守があったような雰囲気を出していて、馴染んでいます。

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天守の前にある石塁です。

もしかして櫓台でしょうか。

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平戸城の絵図です。

(続く)

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